2003年 「平和の灯火」いだきしんタンザニアコンサート

2003年8月25日、タンザニアにて、南アフリカ14カ国の首相会議(SADC)の文化プログラムとし、いだきしんコンサート「平和の灯火」を開催。
キリマンジャロの上に「平和の灯火」を、と願うタンザニアの人々の悲願を受け、開催するコンサート。人は生まれてすぐ泣く。産声から一生涯は始まります。産声の意味を良く理解すれば、未来にとって平和は自然で当然のことです。人生のあけぼのを表現するコンサートは、新しい世界、新しい人類史のはじまりとなった事と確信します。



  • 出演:いだきしん
  • 日時:2003年8月25日
  • 主催:平和の灯火コンサート実行委員会 タンザニア連合共和国天然資源省、観光省、外務国際協力省、首相官邸情報局、教育・文化省、労働青年省、財務省・歳入局、内務省、タンザニア連合共和国大使館、NPO高麗
  • 協賛:鴻池組
  • 会場:ダルエスサラーム、ムナジモジャ広場
高麗恵子メッセージ 「平和の灯火」いだきしんタンザニアコンサートに寄せて
高麗恵子 タンザニア首相と共に 高麗恵子 タンザニア首相と共に

 全てに渡り熱心にご尽力下さいました大使のお気持ちや、日本におきまして、皆様から頂いたご支援の気持と、ご協賛金により、やっと実現できるこのコンサートを壊されてはならぬという強く、はっきりとした意志は、天とひとつとなり本番に向かわせました。
 いよいよ先生が会場入りする時、私は胸が一杯になり、涙が込上げました。私は、この日ご参席賜ります首相を、天然資源観光大臣と共にお迎えしました。白バイの誘導、連なるパトカーの後に首相の乗る車が現れ、周りは緊張に包まれました。私も緊張しながらも、首相の隣でコンサートを聞く事になりました。伝説のギターが鳴ると、体が震え、足の先から道がつくられ、音が体を通っていくのです。全身が震え、動き、泣かずにはいられないのです。例えようのない感動が深く、広く全身を満たし、愛に包まれ、神と出会いました。この人生でこの瞬間が訪れる事をいつ予感したことでしょう。想像すらできない出来事が今、起きたのです。幸せという言葉ですら足りない様な最高の喜びと至福感に、私はどうしようもなくなり、落ち着いて聞いている事ができませんでした。壮大なスクリーンに映し出される映像の美しさ、見事さに魅せられ、只々幸せで興奮するばかりです。サウンドの美しさ、深さは超越したある何かを感じ、この世のものとは思えません。世界初のサウンドシステムの完成は、大変見事なものでした。笛の音がする時、会場中を風と共に音が通り抜けていくのです。会場全体がひとつの音空間となり、私達は、神の世界、宇宙空間に身を置いているのです。人生においてこれ程の経験があるものでしょうか。夢の又夢の世界が今、現実に経験出来ている事の喜びに体は震え、魂は揺さ振られ、どうしようもないのです。生まれて初めての経験に戸惑いながらも、魂は深く深く感動し、今までにない新しい、真の希望の光を見出し、新しい人生のプラットホームに立ったのです。
 美しく深い、日本の光景(白神山地、熊野)が映し出され、音楽が広がる時、うごめいてどうしようもない体と魂は全てきれいに空間と溶け込み、大自然、大宇宙とひとつとなり、最高の快感を得、大自然に抱かれ身を委ね生きる事の安らぎに満たされました。
 そしてラストシーンは、感極まり、涙ばかりが溢れるのです。大スクリーンに映し出された先生の顔は神の顔に見え、一瞬先生はあの世の人になってしまったのかしらと錯覚し、余計涙が溢れて来るのです。この時は、隣におられた首相も身じろぎもせず、集中し、最初にお会いした時の首相の感覚と変わっていました。初めて緊張が解け、お見送りは楽しく、快くする事が出来ました。コンサート後、この世のものではない経験をし、これからの人生を考え始めています。コンサート後、先生より、自分の人生は終わったと聞き、私は分かる気がしたのです。先生の生命は、いつも人が分かる分からないに関わらず、ひたすら人の生命を傷つけるエネルギーを受け、誰も分からないところで人を助けてゆかれます。私は先生の生命を生贄にしている、ある仕組は終わった事を先生の体を調べ、分かりました。白黒はっきりと分かれる時代となりました。世界は変わりました。タンザニアコンサートは完璧でした。この完璧に美しいショーだけは皆様に経験頂きたかったと心底感じました。正直申し上げコンサートにお見えにならなかった方々の事を今回だけは心底残念に感じました。いずれ日本で…と望みました。
 完璧に確実に新しい世界が始ったのです。この機会を共に創って下さいました皆様に、心より感謝申し上げます。
 これから始まる未知の世界は、本当の意味で創造の時代である事だけは、はっきりと分かります。私は美しい平和な未来を創る礎を築く為にこの生命が働ける事が自分がこの世に生まれ、生きている証と感じ、今後はもっともっと拍車をかけ働くことを心に決め、コンサートが終わりました。  有難うございます。