「S.T.4 The Bridge」斎藤忠光コンサート


1993年11月19日、アメリカ合衆国、オレゴン州ポートランドにあるアーレン・シュニッツァーホールにて開催。
日米の生命交流での出会いが、広い太平洋に「奇跡の架け橋」を竣工し、 その波紋が全地球におよぶことを願い開催。チケットは完売し、 当地においても「世界で最も創造的な演奏家」と広く認められました。
収益金はすべてAudubon Society of Portland及びEarth&Spirit Councilに寄付されました。


  • 出演:いだきしん, Darol Anger (violin), Teja Bell (guitar)
  • 日時:1993年11月19日
  • 場所:アーレン・シュニッツァーホール
  • 主催:S.T.4 実行委員会/実行委員長:高麗恵子
いだきしんコンサート 「The Bridge」主旨書

S.T.4 The Bridge コンサート主旨


 天は地球を生み、地球は生命を生み、生命は天地の元で殖え、盛衰を繰り返し、やがて人間が誕生しました。
 人間は、幾多の困難をなめ、直立二足歩行により広く行動し、働き、地球の地域ごとに「歴史」という人間特有の世界を実現しました。
 現代、人間の「業」すべてが問われる、全地球規模の歴史的大転換期を迎えています。地球から我々に、根本的な生命原理である「愛」、すなわち、今も将来も確実に可能な生き方が問われています。しかし、転換の時は、愛を失い、今おかれている人間全体の困難から逃れようとして、利己主義に陥りがちです。一見元気のいい利己主義は、地球環境に有余がない現在、やがて完全に消滅するでしょう。
 天の法に則り、大自然の中で愛をみつけ、経験し、育み、子孫たちの未来と真剣に取り組む人々は、民族の壁を越え、国を越え、思想などを越えて、困難な時も、平穏な時も、豊かな生命を生きられることを知っています。自然を感じて輝き、人々との出会いが希望になり、更なる困難を前に異文化、異国などと精力的に交流をかさねて、新しい生命に目覚め未来を創ります。
 今のこの時期に自然に恵まれたオレゴン州ポートランド市において、"The Bridge" 斎藤忠光コンサートを開催できますことは、筆舌につくせない運命的なものを我々は感じています。斎藤忠光氏は、かつて一人森林に入り、古木との一体感を機に、太古の生命の息吹と交流し、深い愛に包まれました。この経験が体質を急激に変化させ、体質の変化とともに悩みが消え、感受性が開かれ、自身の生きる道が決定しました。愛が生命の根本原理であることを心底理解し、同じころピアノの即興演奏を始めました。即興演奏は、斎藤忠光氏の肉体と感応している人々の身体、あるいは自然を表現し、氏の肉体と溶け合うようにして今を解決し、未来を築いているということが理解できました。
 今回は、日本から多数の参加を募り、"Audubon Society" と "Earth & Spirit" の両団体の協賛をえて、一刻も早い「地球環境問題」と「平和実現」などの人類共通の問題を解決することを願い、解決可能な「波紋」が全地球に及ぶようにということで企画されました。
 日米の生命交流の演奏会場で、新鮮な出会いがあり、この地球で生きる今と未来の新しいエネルギーが生まれ、広い太平洋に「奇跡の架け橋」が竣工できることを願ってやみません。
 演奏はすべて即興で、斎藤忠光氏のピアノ、Darol Anger氏のヴァイオリン、Teja Bell氏のギター共演にて行われます。